【ストレス解消だけじゃない】アシュワガンダの10のメリット
今回は、現時点で確認されているアシュワガンダのメリットを見てみましょう。アシュワガンダってのは、アーユルヴェーダ医学で4,000年以上の歴史を持つハーブで、特にストレス解消の効果で記憶している人が多いでしょう。
しかし近年では、アシュワガンダはストレスだけでなく、認知機能やスポーツのパフォーマンス、代謝機能といった様々な分野でメリットがあるんじゃない?って報告が増えてまして、ハーブの中ではなかなか有望株なんじゃないかと思うわけです。
といっても、現時点では小規模な実験や動物実験も多いんで、信頼性はそこまで高くないものもありますが、一応「こんな効果もあるかも?」って知識を持っておくのは決して悪いことじゃないでしょう。
目次
ストレス軽減
睡眠改善
ワーキングメモリの向上
認知症予防
天然の媚薬
PMSや更年期症状の改善
妊娠のアシスト
エネルギーレベル向上
運動パフォーマンス、リカバリー能力向上
代謝改善
すべて表示
ストレス軽減
先述の通り、やはりアシュワガンダといえばストレスや不安解消でしょう。例えば、ストレスを感じている60人の成人を対象に行われた無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、240mgのアシュワガンダエキスを1日1回、2か月にわたって摂取してもらったところ、うつ、不安、ストレス尺度のスコア低下が確認されたらしい。さらにコルチゾールレベルの低下も確認されていて、いわゆるHPA軸を介したストレスの軽減に役立つと考えてよいでしょう。また、アシュワガンダには抗酸化作用と抗炎症作用があることが示されておりまして、これらもストレス緩和作用に寄与している可能性が大。ある研究では、アシュワガンダの摂取による抑うつ症状軽減効果は抗うつ薬に匹敵する程度だった、としていまして、やはりストレスや不安・うつ対策の手段としてはかなり優秀なハーブと言えるでしょう。
睡眠改善
ストレスと睡眠は密接に関連していますから、さもありなんって感じですが、実際のデータでもアシュワガンダがストレスレベルを下げることで睡眠の質を向上させてくれることを示唆しております。例えば、ストレスレベルが高めの58人の男女にアシュワガンダエキス125 mg/ 300 mgまたはプラセボカプセル1日2回8週間摂取してもらったという無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、いずれの用量でもストレススコア、コルチゾールレベル、睡眠の質が改善したらしい。また、慢性的な不眠症の人を対象にした研究では、アシュワガンダを2ヶ月間摂取することにより、日中よく眠れて、より回復できたと感じられるようになったと報告されています。まあ睡眠の問題は原因が多すぎて、結局のところ完全に解決するにはありそうな原因を一つ一つ地道に試していくしかないわけですが、ストレス由来の問題かも?という心当たりのある方はアシュワガンダを試してみるのもよいかもしれません。
ワーキングメモリの向上
近年ではアシュワガンダの認知機能への影響は特に注目されてる要素の一つ。例えば最近出たデータでは、13名の健康な成人にアシュワガンダ400 mgを摂取してもらったところ、ワーキングメモリが向上し、注意力が持続、結果的に精神的な疲労感が軽減されたんだとか。たった一回の摂取でも効果が得られたというのがうれしいポイントっすね。慢性的な摂取によって効果がどう変化するのかとかははっきりしてませんけど、大事な試験の朝とかに摂取しておくとかはありかもしれないっすね。
認知症予防
動物実験がメインの段階ではありますが、アシュワガンダは認知症の進行・発症予防に役立つ可能性が示唆されていたりします。例えばアシュワガンダの投与がアルツハイマー病トランスジェニックマウスにおける行動障害、プラーク病理、β-アミロイド(Aβ)の蓄積を回復した、なんて報告があったりします。この効果が人間にもそのまま当てはまるかはわからないし、健康な人の記憶力向上に役立つと結論するのも尚早でしょうから、現時点ではそんな効果もあればうれしいなーくらいのスタンスがちょうどよいのではないかと。
天然の媚薬
ストレスが高いと性欲が下がる!みたいな話を聞いたことがある人は多いでしょうが、実際アシュワガンダはコルチゾールを低下させてテストステロン値を向上させることが確認されております。例えば、性欲の低下を訴える50名の男性を対象に行われた無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、1日2回、300mgのアシュワガンダ根エキスを8週間摂取してもらったところ、血清テストステロン値が有意に上昇し、性的機能のスコアも向上したらしい。性機能への影響は男性だけにとどまらず、女性を対象にした試験でもアシュワガンダカプセル(300mg)の摂取によりオーガズム、興奮、潤滑、性的満足度、性交回数などが上昇したことが示されています。というわけで、性別問わず、夜に悩みがある方はアシュワガンダを検討してみるのはありじゃないかと。
PMSや更年期症状の改善
更年期症状のある女性100名を対象にした8週間の無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、アシュワガンダ根エキス300mgを1日2回摂取することで、ほてりやその他の更年期症状の頻度や程度が軽減し、心理的・身体的な負担も軽減、睡眠の問題も解決し、QOLのスコアが向上する傾向が見られたらしい(血清エストラジオールの増加、FSH やLHの低下と関連)。ほかにもPMSの女性120人を対象とした別の研究では、アシュワガンダを2ヶ月間摂取するとPMSの症状が軽減した、なんて結果も出ています。さらに、PCOSの女性における生理不順の軽減に役立つという報告もありまして、ホルモンバランスの変化による不調を感じている女性にはナイスなサポートとなるかもしれません。
妊娠のアシスト
アシュワガンダは様々なアプローチで妊娠率を向上させる可能性が報告されています。ある系統的レビューでは、
アシュワガンダエキスは、精液の質を向上させ、精液中の酵素活性を高め、酸化ストレスを減少させることにより、男性被験者の不妊を減少させる
また、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンのバランスを改善し、卵胞形成と生殖腺の増加をもたらす
みたいなことをまとめています。また、50人の不妊女性を対象にした研究では、アシュワガンダを3ヶ月間摂取することで、妊娠率が有意に高くなった、という結果も得られておりまして、不妊に悩む男女の味方となってくれる可能性があります。
エネルギーレベル向上
アシュワガンダはエネルギーレベルを向上し、疲労を軽減してくれる可能性が指摘されてます。例えば50名の成人を対象にした16週間の無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験では、アシュワガンダ抽出物の摂取により疲労、活力、性的・心理的な幸福感の改善が確認されたらしい。まあそこまで劇的な効果は期待できないかもですが、だるおもーな感じの人は一度試してみるのもありかもしれません。
運動パフォーマンス、リカバリー能力向上
アシュワガンダは運動においてもグレートな影響をもたらしてくれます。例えば日ごろから運動している成人50名を対象に行われた試験では、アシュワガンダ根エキスカプセル300mgを1日2回、8週間摂取することによりVO2 max、抗酸化レベル、リカバリースコアが向上したことが示されておりまして、アシュワガンダは運動能力とQOLの向上に役立つ、と結論付けられていたりします。
ほかにも、アシュワガンダ抽出物500mgを12週間摂取することで、スクワットパワー、ピークベンチプレスパワー、7.5kmタイムトライアルスコア、回復スコアが有意に向上した、なんて報告もありまして、上半身・下半身の筋力増強にも役立ちそう。アシュワガンダの運動機能ヘのメリットはメタ分析のお墨付きも得られておりまして、特に運動を活発に行う方のおともとしても良い感じだと申せましょう。
代謝改善
動物実験の段階ではありますが、アシュワガンダは代謝機能の改善にも役立つ可能性が指摘されています。例えばラットを対象にした試験では、アシュワガンダの投与により血糖値、HbA1c、インスリンの上昇が抑制されたらしい。また、ブドウ糖負荷試験でもアシュワガンダ投与群で耐糖能の有意な向上が確認されたそうで、糖尿病などの代謝性疾患の不安がある方の味方にもなってくれるかもしれません。
まとめとおすすめサプリ
ってことで、基本的にはアシュワガンダはストレスや不安を中心に、これらの間接的な影響を受ける側面(特に睡眠や夜の機能など)でお悩みを持つ方には強力な味方になってくれるでしょう。その他のポイントについては正直まだ決定的な段階ではないんで、そんな効果もあればいいなーくらいに、あくまで副次的な立ち位置がいいのではないかと思います。まあ大きな副作用の心配も少ないハーブですんで、気軽に一度試してみるのもよいかと思いますが。
具体的なサプリについては、KSM-66® Ashwagandhaは特に人気がありまして、特にこだわりがないようであれば、無難にこちらなんかがおすすめです。私も毎日ではありませんが、ストレスのかかる時期なんかは特に愛用しているサプリでして、おかげで心身とも健康を保てている、気がします。お試しあれ―。